ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞

ものづくり大賞

ものづくり日本大賞
2013年より続けてきた共同研究プロジェクトが、ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞を頂きました。産業総合研究所 東北センターのナノテクノロジーを玉虫塗の高機能化に活用しています。同所は玉虫塗の生みの親である国立工芸指導所の後進機関であり、80年の時を超えての再コラボレーションを嬉しく思います。

ものづくりの世界での名誉といえば、褒賞や現代の名工などがあり、長年に渡る功績に対して頂くものとなります。今回の「ものづくり日本大賞」は、各個人の「これからの活躍に期待して」の賞との位置づけで、東北工芸製作所からは、佐浦康洋、佐浦みどり、松川泰勝、木村真介の4名が経済産業大臣賞を受賞しました。

ことの発端は、2012年にドイツ最大規模のデザイン展示会 DMY International Design Festival Berlin、2013年に同じくドイツで世界最大級の国際消費財見本市Ambienteに玉虫塗の新シリーズとしてTOUCH CLASSICを展示した際に、海外での玉虫塗食器の普及には食器洗い洗浄機対応が欠かせない という結論に至ったことです。2013年より産総研 東北センターの蛯名博士率いるクレイチームの皆さんの協力を得て、玉虫塗のトップコートの擦過性、難燃性、耐候性を引き上げる実験を繰り返してきました。

現在は受注生産にて、このトップコート(透明なナノコンポジットコーティング)を施した玉虫塗の流通が開始しておりますが、将来的には染料が入った半透明の玉虫塗上塗りそのものがナノコンポジットとなっていくことを理想としています。近い将来に傷つきにくく、使い勝手の良い玉虫塗商品をリーズナブルにお手元でお使い頂けるように、研究を続けて参りますので、今後とも暖かく見守って頂ければ幸いです。

「ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞を受賞
http://www.t-kogei.co.jp/news/news-news/monodzukuri/

「ものづくり日本大賞」 仙台での表彰式
http://www.t-kogei.co.jp/news/news-news/monodzukuri2/